「梅旧院」資金3500万円を暴力団に流用 背任容疑で組長逮捕、山口社長も再逮捕へ

 ビル型納骨堂「梅旧院光明殿」(大阪市浪速区)を舞台とした脱税事件に絡み、納骨堂から資金を流用させ損害を与えたとして、大阪府警捜査4課は18日、背任容疑で、指定暴力団山口組直系「吉川組」組長、山口俊平容疑者(68)=同市中央区瓦屋町=を逮捕したと発表した。納骨堂の運営会社「光明殿」(同区)社長、山口幸子被告(63)=法人税法違反罪などで起訴=も同容疑で週明けにも再逮捕する方針。

 逮捕容疑は平成26年3月下旬、幸子被告と共謀し、同社から山口容疑者への特許権売買代金の支払い名目で、納骨堂が同社から借り入れた形で3500万円を引き出し納骨堂に損害を与えたとしている。府警は認否を明らかにしていない。

 捜査関係者によると、山口容疑者と幸子被告はかつて婚姻関係にあった。特許権は山口容疑者が17年9月に出願したもので、納骨壇の画面に遺影が表示される装置だったが、権利維持に必要な費用を払わなかったため22年9月に失効。現金のやり取りがあったときは無価値だったという。

 府警によると、山口容疑者は26年3~4月、山口組の直参に昇格するにあたり、事務所を購入。現金を受け取った時期と重なっており、購入費にあてた可能性もあるという。山口組総本部(神戸市)にも現金を上納していた可能性もあり、関係を調べている。

 幸子被告は法人税や消費税など計約2億1千万円を脱税したとして、大阪地検に法人税法違反罪などで起訴されている。

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