想う 7年目の被災地 11月 宮城・岩沼 岩沼係長「復興計画づくりに住民参加促す」

 東日本大震災の被災地、宮城県岩沼市のマスコットキャラクターとして平成28年4月にデビューした。市内の工業団地の会社に勤める中間管理職の設定で市のPRに励む。

 「全国各地にご当地キャラが乱立し、世は戦国時代。遅れてきたルーキーとして市の知名度を上げ、復興を後押しします」

 岩沼市は被災自治体の中でいち早く、被災者の集団移転事業、災害公営住宅の整備を終えた。防潮堤の整備も一部を除いて完了し、復興の進度でトップランナーと言われる。

 「復興計画をつくる上で住民参加を促し、早い段階で住民同意が得られ、事業が円滑に進みました。市は平地が多く、被災者の移転用地を確保しやすかったなど地形的にも恵まれました。復旧に時間のかかる漁港が市内になかったことも迅速化につながったと思います」

 被災地では被災者の孤立が問題になっている。被災者の住環境が避難所から仮設住宅、災害公営住宅へと移行するたびに入居抽選が行われ、それまで培ったコミュニティーがシャッフルされて人間関係を一から再構築せざるを得なかった事情が響いている。

 岩沼市は仮設住宅、災害公営住宅を通じて入居時の抽選を廃止した。被災者は地区単位でまとまって避難でき、コミュニティーを壊さずに済んだ。「岩沼方式」と呼ばれ、避難対応の成功例に挙げられている。

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