電通社員過労自殺 「死は受け入れられない」まつりさん母会見

 電通の違法残業事件で罰金50万円の判決が出たことを受け、過労自殺した高橋まつりさん=当時(24)=の母、幸美さん(54)は6日、厚生労働省内で記者会見し、罰則強化の法改正を求めるとともに、NHK女性記者の過労死にも触れ「企業の『二度と起こさない』という言葉が空虚に思えるほど、過労死は繰り返されている」と訴えた。

 幸美さんは1年前の平成28年10月7日に会見をして、自ら娘の過労自殺を公表。そこから一気に事件化し、裁判にまで至った。

 「まつりの生きざまが日本で注目され、世の中をひっくり返すことになった。どうして世の中を変えたのがまつりの死でならなくてはならなかったのか。いまだにまつりの死を受け入れることはできません」

 幸美さんはこの日、会見に出席する予定はなかったが、「強い怒りを込めてコメントを発するのが私の使命」と思い急(きゅう)遽(きょ)、会見に現れた。

 「まつりだけでなく日本全国で悲惨な事例はたくさん起きている」として、幸美さんはNHK記者の過労死にも言及。「企業は責任を全うしなければならないと(記者の)両親が感じられたのと私も同じ気持ちだ」と述べた。

 判決については、「社員が過労死しなければ罰せられないという間違った認識で会社経営が行われることがないよう、これからも引き続き国をあげて監視を強化してもらいたい」と求めた。

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