内縁男性の毒殺明らか 青酸事件で検察側 起訴4件審理終了へ

 京都、大阪、兵庫3府県で起きた連続青酸死事件で、3件の殺人罪と1件の強盗殺人未遂罪に問われた筧(かけひ)千佐子被告(70)の裁判員裁判の第34回公判が2日、京都地裁(中川綾子裁判長)で開かれた。内縁関係にあった兵庫県伊丹市の日置(ひおき)稔さん=当時(75)=に対する殺人罪の審理で検察側が最後の中間論告を行い、「遺産目当てで青酸を飲ませて毒殺したことは明らか」と述べた。

 日置さんは当初、病死とされ、体内などから青酸化合物は見つかっていない。検察側は、所見などを矛盾なく説明できる死因は青酸中毒以外に見当たらない▽日置さんが作成した遺言公正証書により被告は遺産の大半を取得した-などと主張。

 救急搬送時に被告が救命や死因解明を妨害したことから「(死因を)病死と誤診させることにより、スムーズに遺産を手に入れようとした」とした。

 弁護側も中間弁論を行い、「青酸検出の証拠はない」と否定。「認知症の影響で、法廷供述は検察官らの質問の情報を基に無意識に作話した。訴訟能力はない」と無罪を主張した。

 これで起訴された4事件の個別審理が終了。10日に検察側が全体の論告求刑を行い、11日に弁護側が最終弁論をして結審する。判決は11月7日の予定。

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