「なぜ1匹にできないんや」“ペット定員オーバー”めぐり法廷バトル 地裁の結論は…

 「命の尊厳」反論も一蹴

 組合側は訴訟で、山本さんに対し、2匹飼育のみならず、すべてのペットの飼育差し止めを請求。さらに弁護士費用など約90万円の損害賠償も求めた。

 一方、山本さん側は「1匹飼育を認めているのに、1匹にしないからと言っていきなり全面禁止にするのはおかしい」と反論。「命をあげます、もらいますとは簡単にはできない」と生命を軽んじるような組合の姿勢に抵抗した。さらに、同じマンションで、以前は犬と猫の2匹を飼育する住民も許容されていたとして自分だけが問題にされるのは不公平だと訴えた。

 大阪地裁の判決言い渡しは今年8月。山本さんに対し、犬の飼育を全面的に禁止することを言い渡し、組合側に損害賠償40万円を支払うよう命じた。組合側の完全勝訴だった。

 裁判所は管理規約の細則規定に着目。飼育者が勧告に従わない場合、ペットの全面的な飼育禁止を可能にしていることを挙げ、「(山本さんは)2匹以上のペット飼育が細則違反だと知った後、違反状態を是正すると述べながら犬2匹の飼育を続けたため、原告は訴訟を起こさざるを得なくなった。(山本さんの)2匹飼育は不法行為を構成する」とした。

次ページさらに山本さんが主張した他の住民の複数飼育については…

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