「なぜ1匹にできないんや」“ペット定員オーバー”めぐり法廷バトル 地裁の結論は…

 さかのぼって調べると、別の日の映像でも山本さんが2匹を連れている様子が確認できた。「1匹にした」という言葉は言い逃れの嘘だったのだ。

 管理組合は再び山本さんに規約順守を要請。今度は10月15日までに犬を1匹にするよう求め、これについては山本さんも了承した。

 だが今度の約束も、守られることはなかった。

 そうした中、山本さんは10月開催のペットクラブ臨時総会で、2匹飼育を容認するよう規約変更を提案する。だが出席者からは鳴き声など騒音の観点から、2匹飼い世帯の増加は容認できないとの指摘があり、結局、山本さんの提案は否決された。

 しかし、山本さんは諦めない。今度は11月の管理組合理事会への出席を要望。山本さん側の主張によると当日はこんなやりとりが交わされた。

 組合理事「なぜ1匹にできないんや」

 山本さん「命だからです」

 理事「わしは物やと思っとる。犬を車ではねても器物破損にしかならんのや。法律でもそうなっとる」

 確かに民法上は動産扱いだ。だが山本さんはこの発言に憤った。犬を家族の一員と考えている人にとっては、看過できない言いぐさだというわけだ。

 山本さんと組合側の交渉は物別れに終わり、管理組合は今年に入って、大阪地裁に山本さんを提訴。ペットトラブルはついに法廷闘争に突入した。

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