取り締まり難しい中国式白タク 「中国人は何でもアリですわ」摘発逃れの“狡猾さ”

【関西の議論】

 “爆買い”という社会現象を日本で起こし、いまなお訪日の多さが目立つ中国人。ニーズが膨らめば新たなビジネスが生まれるのは世の常だが、それが非合法とあっては事は穏やかではない。関西国際空港では近年、中国の業者に登録した在日中国人が、自家用車を使って有料で中国人観光客を運ぶ「白タク」が横行していると聞いた。予約や支払いをスマホなどで行うため、取り締まりが難しいという。日本を走る「中国式白タク」は一体どのようなものか、中国に6年間留学経験のある記者が実態を取材した。(神田啓晴)

 日本円の現金支払いも

 平日の午後、関空の周辺道路にずらりと並ぶ大型の国産車。ナンバーはいずれも白、つまり一般の自家用車だ。どうやら、「客待ち」中の中国人らしいが、待っているだけでは白タクかどうか判断できない。様子をうかがっていると、到着した1台のワゴン車から大きなスーツケースとともに降りた中年の夫婦が、運転手らしい男に日本円の現金を手渡していた。

 夫婦の会話は中国語。これは、中国人観光客を運んできた白タクに違いない。そう思って中国語で夫婦に話しかけてみた。「中国人の観光について調べているのですが、どの配車アプリを使って関空まで来たのですか」

 驚いた表情の夫婦は記者から目をそらすと、「友達の車だよ」と連呼し、逃げるように空港へ入っていった。それなら、なんで日本の札でお金を払ってたのか。そう心の中で突っ込んだが、「友達」と釈明されれば、違法な白タク行為と立証するのは確かに難しい。こうして中国式白タクは白昼堂々、ずらり並んでいるようだ。

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