「思い出を一瞬でなくした」紀伊半島豪雨水害から6年 奈良、和歌山で式典

 奈良、和歌山、三重の3県で死者・行方不明者が88人にのぼった平成23年9月の紀伊半島豪雨から6年となり、11人が死亡・行方不明となった奈良県五條市大塔町で3日、地元自治会による慰霊祭が営まれた。

 慰霊祭では、母親と弟が犠牲になり、父親が行方不明の会社員、辻本員(かず)康(やす)さん(49)=同県大和高田市=が「家族や思い出を一瞬でなくした。災害を後世に伝え、悲しみを繰り返さないようにしてほしい」とあいさつ。6月には、行方不明になっていた五條市の中西麻紀代さん=当時(37)=の遺体が同県十津川村のダムで発見されたが、母親の和代さん(74)は「まだ帰ってこない方もいる中、自分だけが喜ぶことはできない」と話した。

 14人が死亡・行方不明となった和歌山県新宮市でも3日、道の駅「瀞(どろ)峡(きょう)街道 熊野川」で式典が行われた。田岡実(み)千(ち)年(とし)市長や市関係者らが参列し、慰霊碑前に花を供えて犠牲者の冥福を祈った。

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