よぎる不安、もしも北ミサイルが「竹島に着弾」したら… 日本と韓国はどうするのか?

 北朝鮮が日本海などに向け、頻繁(ひんぱん)にミサイルを発射している。29日早朝には北海道の上空を通過。5月には隠岐諸島から北東300キロの海上に着弾したり、今月には同国から「上空を通過する」と名指しされたりと、島根県民にとっても穏やかではいられない日々が続く。

 取材時に、頭の片隅をよぎるのが「万一、竹島に着弾したら…」という不安だ。あの国のことだから「竹島を狙う」という暴挙遂行の可能性も排除しきれず、「誤って竹島に落ちた」という事態もあり得なくはない。

 北朝鮮は、竹島を自国領と主張しているそうだから「国内問題」として淡々と処理するかもしれないし、「日本の攻撃に成功した」などと挑発的に戦果を喧伝(けんでん)するかもしれない。

 その場合、竹島を不法占拠している韓国はどうするか。こんな時だけ「北朝鮮が日本を攻撃した」と逃げることもないだろうが。

 さて、わが日本は…。「自国領が爆撃を受けた」との認識に立った適切なふるまいができるだろうか。朝鮮半島問題や防衛問題の専門家に尋ねると、「政府はそんな想定をしていないのではないか」「何もできないだろう」との答えが返ってきた。

 かつて、日韓国交正常化交渉時の韓国大統領は、事態打開のため「独島(竹島の韓国側呼称)を爆破してしまいたい」と発言した。冗談だったか本気だったかは知らないが、半世紀以上経て、ミサイル発射で事態を打開しようとする国家が今、朝鮮半島に存在している。(小林宏之)

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