“進化形”大麻が巷に蔓延…電子たばこ吸入器悪用「リキッド」に濃縮「ワックス」

■“ワックス”も…

 大麻リキッドと同様に、より強い刺激を求めて大麻を加工する事例も続発している。

 厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部は8月、可燃性のガスを使って乾燥大麻を濃縮した「大麻ワックス」を自作した男を大麻取締法違反(所持)容疑で摘発した。押収された大麻ワックスの麻薬成分濃度は、自生大麻の50倍だった。

 6月には東京都内で約65倍の濃度のワックスが押収されたばかりで、全国的な広がりが懸念されている。捜査関係者は「これまでほとんど見られなかったワックスの摘発が、この2年ほどで急増している」と危惧を打ち明ける。

 大麻を乱用すると、認知機能の低下や記憶障害、依存症に陥るなどの危険性があるとされる。成分を強めた大麻リキッドや大麻ワックスなどの加工品ではさらにリスクは増大する。

 大麻乱用者は増加傾向にある。警察庁によると、大麻関連事件で平成28年に摘発された人数は2536人で、5年ぶりに2千人を突破した27年(2101人)からさらに増えた。

 捜査関係者は「取り締まり強化で入手困難になった危険ドラッグの乱用者が大麻に移行するケースも目立つ。大麻リキッドなど発覚しにくい加工品が広がることで乱用者が拡大する恐れもある」と警鐘を鳴らしている。

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