“進化形”大麻が巷に蔓延…電子たばこ吸入器悪用「リキッド」に濃縮「ワックス」

 背景にあるのは電子たばこの普及だ。電子たばこは一般的に、タバコや果実などさまざまな味や香りのリキッド(液体)を専門の容器に注入。容器を吸入器に接続し、加熱して発生した蒸気を吸引する。嫌煙機運の高まりとともに、近年、紙巻きたばこの代用品として利用者が急増している。

 一方で「大麻リキッドを組み合わせた電子たばこが一部で売買されている」(捜査関係者)という。

 ■「無臭でばれない」

 「たばこ感覚で手軽に吸える上、街中で使用しても全く周囲に怪しまれない」。知人が大麻リキッドを吸引する現場に居合わせたという40代の自営業の男性は取材にそう証言した。

 煙を吸うため大麻を燃やした場合、独特の臭いを放つとされる。しかし、大麻リキッドの蒸気には臭気がなく、「周囲に発覚する心配がない」(男性)。男性の知人は、大麻リキッドを繁華街で知り合ったいわゆる「半グレ」グループから1本4万5千円で購入。1本分は、1グラム5千~6千円程度(末端価格)で取引される乾燥大麻16グラム分に相当する量という。

 この男性は「同量の乾燥大麻の半額程度で済む。成分を濃縮しているため効き目も強く、割安感もあるようだ」と推察した。

 捜査関係者によると、大麻使用が合法化された米カリフォルニア州では大麻リキッドの販売店が点在。米国で入手されたリキッドが密輸されているという。

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