「恵まれない人」に譲ったはずが…20代女性の水着なぜフリマに?

【追跡・街の110番】

 「恵まれない人へのボランティアのために水着を譲ってくれないか」。そんなうたい文句で女性(26)から水着をだまし取ろうとした男の正体は、水難救助の現場で働く現役消防士だった-。警視庁八王子署は7月末、詐欺未遂の疑いで、神奈川県平塚市消防本部海岸出張所の消防士長の男(30)を逮捕した。男は寄付活動を装って競泳用水着を入手し、インターネットの個人売買サイトで出品しようと画策。同様の手口で水着の詐取を繰り返していたとみられるが、犯行は被害に遭った別の女性の機転によって露呈するに至った。(社会部 安里洋輔)

 見知らぬ男からの突然のメッセージ

 「突然なんですけど、使っていない競泳水着ってありますか」

 「薄くなっていてもトライアスロンのでも、何でも大丈夫です。お金がなくて水着が買えない外国の水泳チームのために水着を集めていて、協力してもらったら助かります」

 八王子署によると、東京都八王子市に住む女性のフェイスブック(FB)のアカウントにこんなメッセージが届いたのは、4月中旬のことだった。

 送り主は見覚えのない男。FB上のプロフィルを確認したが、女性に心当たりはなかった。

 一見、善意のボランティア活動のように見えるが、気味が悪くないわけでもない。女性は返事を留保し、後日、20代の友人女性にメッセージのことを話した。すると、友人女性からは意外な答えが返ってきた。

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