九州北部豪雨1カ月 激しい雨1000ミリ、流木20万トン、崩れ落ちた山300カ所 注目は「谷底平野」

 8月5日で発生から1カ月となった九州北部豪雨では、福岡県朝倉市で全国的に近年でも例がない24時間1000ミリもの雨が降っていたことが気象庁のレーダー解析で判明した。その後の各機関の調査で300カ所以上で山が崩れ、流木量約20万トンと推計されるなど被害の全容が徐々に明らかになってきた。本来は命名の基準には満たないが、「雨の降り方が特徴的で顕著な被害が出た」として、気象庁はこの豪雨を「平成29年九州北部豪雨」と名付けた。“規格外”の雨量に苦慮した形だ。ただ、同様の災害は過去にも例があり、これらに共通する「谷底平野」という地形に注目する声も上がる。

■解析雨量1000ミリの恐怖

 共同通信の報道によると、気象庁が朝倉市に最初の「記録的短時間大雨情報」を出した1分後の7月5日午後1時29分、朝倉市内の事務所で仕事中の建設業、田中耕起さん(53)の携帯電話が鳴った。

 電話の相手は、北に2キロ離れた同市杷木松末の自宅にいた妻の加奈恵さん(63)で、「車が流れた。近くの橋も道路もない」と切迫した声が耳に飛び込んだ。

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