メジロ鳴き合わせ会の実態 横綱は数百万円 密猟や違法飼育、動物虐待の指摘も

 メジロの鳴き声の美しさや回数の多さを競う「鳴き合わせ会」というイベントがあることはあまり知られていない。5年前に国産メジロを新たに自宅で飼育することは禁じられたが、大阪は全国大会が開かれるほどの「本場」なのだ。優勝すると高額で取引され、暴力団の資金源となっていたというメジロをめぐり、大阪府警が5月、鳥獣保護法違反容疑で愛好家らの自宅を捜索した。「動物虐待」との指摘もある鳴き合わせ会の実態とはどのようなものなのか。

 ある日曜日、捜査員が会場の堺市の浜寺船尾会館近くで張り込んでいると、布で覆った鳥かごを小脇に抱えた中高年の男性らが現れ、次々と会館に入っていった。

 「チィチィチィチィ…」。しばらくすると、会館の中からメジロと思われる小鳥の鳴き声が漏れ聞こえた。

 捜査関係者によると、鳴き合わせ会は、鳴き声の美しさや回数の多さを競うのが一般的なルール。3分間で400~600回さえずり、優勝する鳥は800回近く鳴くという。回数によって、大相撲のように鳥を「横綱」「大関」などと格付けして楽しむグループもあるとされる。

 国産メジロはかつて、1世帯1羽まで飼うことが認められたが、平成24年4月以降、新たに飼うことが禁じられた。野鳥の密猟対策に取り組む京都市の市民団体「全国野鳥密猟対策連絡会」(密対連)などによると、通常はメジロ1羽が1万~2万円で密売されるが、好成績を収めた「横綱」なら数百万円で取引されることもあった。少しでもよく鳴く一羽を見つけだそうと、密猟する愛好家も。過去には、密猟したメジロを愛好家に販売していた暴力団関係者もいたという。

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