カラオケ居酒屋VS騒音で鬱になった住人夫婦 「受忍限度」めぐる法廷闘争に

 一方、「愛」の経営者側は真っ向から反論した。

 経営者側は、自治体が測定した音量については「カラオケではなく、エアコン室外機の音量だ」と指摘。騒音の少ない機種に交換したほか、大規模な防音工事を行ったため、現時点では基準値を超えた騒音は発生していないと説明している。

 自治体からの指導後は午前0時を過ぎて営業を行ったこともなく、現時点で「受忍限度」を超えていることはないとする。

 ■受忍限度とは

 騒音をめぐるご近所トラブルで、違法性の判断ポイントになるのがこの「受忍限度」だ。裁判で限度を超えていると認められるには、環境基準を上回る騒音が恒常的に発生していることが条件の一つとなる。

 騒音や公害をめぐる訴訟を多く手がけている弁護士は「騒音の測り方も単に瞬間的な音が基準を超えているからだめ、というのではない。一定時間測定し、その中で最上位の値を除いたいわば『平均値』をもって判断されるので、うるさいと感じても、意外に基準を超えていなかったというケースは多い」と指摘する。

 自治体の担当者によると、騒音の測り方は対象物によって異なるといい、「カラオケの場合は大体1曲分が一区切りとなる。その中で最上位の値を除いたものになる」と話す。

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