金延べ棒、受け取れるのは100歳!? 卑劣な兄弟会社、高齢者だまし12億円集金

 エコ社はこうした時流を利用し、安定資産としての金の魅力をアピール。電話帳に記載された番号に手当たり次第に電話をかけ、「金の価格は上がり続ける。当社は金の現物を保有している安全な会社です」と分割販売を持ちかけた。

 契約時に1キロあたり40万円の頭金と10万8千円の手数料を支払えば、あとは月単位や年単位で決まった代金を振り込むだけで何年後かに金が手に入る。5~20年の長期契約が可能で、1回の支払額は少額だ。金の価値が上がれば、契約を中途解約して差額の利益を受け取ることもできる-。

 そんな「消費者にとって都合が良すぎる契約内容」(県警捜査関係者)に魅力を感じる人は少なくなかったのだろう。エコ社は23年7月~昨年1月、近畿などの2府5県で264人の顧客を獲得し、約6億3千万円の現金を集めた。

 ただ、県警はエコ社が当初から金を販売するつもりはなく、詐欺のスキームとして金販売を持ちかけたとみて社長らを逮捕。内偵捜査段階の家宅捜索で押収した金の現物が1キロあまりしかなかったことなどが決め手だった。

 顧客に得はさせない

 社長らは「正当な契約」を主張しているとみられるが、県警の調べでは不当なセールスの実態も明らかになった。

 県警によると、エコ社は当初、中途解約に応じると説明していたが、実際には顧客が利益を得るタイミングで解約に応じたケースはなかった。金の価格が上がったとして解約を求める顧客には「価格はまだ上り調子」と解約をしないよう仕向けるほか、金の追加購入を勧めていた。

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