豊洲百条委(8)基準上回る有害物質検出も…比留間元市場長は東京ガスを擁護

 豊洲市場(東京都江東区)移転問題の都議会百条委員会で、元中央卸売市場長の比留間英人氏は、環境基準を上回る高濃度の汚染物質ベンゼンが検出されていたことに関する東京ガスの責任を、「平成17年の合意に基づき、条例上必要な対策は19年に完了し、その報告を東京都も受理している」と述べ、対策が不十分だったことには当たらないとの認識を示した。

 石原慎太郎元知事の意向で19年に設置された「豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議」(以下「専門家会議」)についても、「法令を上回る手厚い対策がとられていた。われわれは、それを着実に実施していくのが責任だと思っていた」と述べ、安心安全の徹底に取り組んできた姿勢を強調した。

 質疑に立った生活者ネットの小松久子都議は、当時は世界的な不況や、東京都が新銀行東京に出資した大半が回収不可能になるなど、都財政が逼迫(ひっぱく)していたとし、「盛り土がなされなかった背景には、コスト減の意識がなかったか」と指摘。これに対し、元中央卸売市場長の岡田至氏は「豊洲のコストを減らすのは命題の一つだったが、安全安心を実行すること考えていた。盛り土とは関係ない」と述べた。

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