悪質なパクリ?壮大なシャレ? 商標権侵害、パロディーのあいまいな線引き

【衝撃事件の核心】

 若者を中心に人気を集めるナイキやアディダスといった有名ブランドの正規ロゴを巧みに模倣した「パロディー商品」を販売していた大阪・アメリカ村の6店舗が昨秋、大阪府警に一斉摘発された。「偽ブランド品」を所持していたとして経営者ら13人が現行犯逮捕されたのだ。パロディー商品は、偽物か独自商品か違法性の判断が難しいとされる。スイスの高級腕時計ブランド「フランク・ミュラー」ならぬ「フランク三浦」、北海道銘菓「白い恋人」ならぬ「面白い恋人」…。過去には法廷闘争に発展したケースもあるが、ほとんどが“おとがめなし”で決着してきた。「悪質なパクリ」か「壮大なシャレ」か、パロディーの線引きはいまだ明確でない。(桑村朋)

 アディダス→アディオス

 「警察です。偽ブランド品を販売した商標法違反の容疑で、店内を捜索させてもらいます」

 平成28年10月26日午前、若者が好む古着の販売店が集まる大阪・ミナミのアメリカ村。ダボダボのジーンズをはいたり、耳にピアスの穴を開けたりする若者が見守る中、スーツ姿の大阪府警の捜査員が散り散りになり、周辺の衣料品店計6店舗に捜索に入っていった。店内からは多くの商品が押収され、道路沿いに陳列された商品も、白い手袋をはめた捜査員が次々と段ボールに詰めて押収していった。

 押収されたのは、ほとんど本物と見分けがつかない偽ブランド品のほか、有名ブランドをまねたロゴが付いたTシャツやバッグも混じっていた。

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