えっ?信号無視の反則切符拒否で現行犯逮捕 紆余曲折経て…異例の裁判打ち切り

 一方で、無免許や酒酔い運転など悪質な行為に対しては交通切符(通称・赤切符)を示し、刑事事件として処理している。

 男性の場合は本来なら青切符だが、反則通告を拒否したとみなされた。道交法130条2号は「その者が書面の受領を拒んだために通告できなかったとき」は例外的に公訴提起=起訴するとしており、この条文が適用された。

 検察も頭が固い!?

 男性の控訴で迎えた12月6日の大阪高裁判決は、まず「黄色信号だった」という男性の当初の主張を検討。信号無視の性質として「違反した者にその自覚がないこと」があり得るとし、「男性が警官らに車載カメラの映像確認を求めたことは、格別不当ではない」と指摘した。

 その上で「映像を示す機会を与えていれば、男性が反則切符を受け取っていた可能性は十分にあった」と述べ、映像の存在を否定し続けた警察の対応を「はなはだ不誠実」と断罪した。

 さらに判決の批判の矛先は、検察にも向けられた。書面の受領拒否での起訴は「酷だ」というのだ。

 検察側は「後になって反則切符の利用を希望したからといってそれに応じていれば手続きの混乱を来す」と訴えた。判決も「一般論としては検察官の言う通りだ」としながらも「警官の不誠実な対応が原因の特殊例外的な場合まで理を貫くことが、制度の安定的な運用に資するものとは思えない」とし、検察官は頭が固いと言わんばかりだった。

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