AV出演強要「騙された私のギャラは1.5万円でした」

 Xと旧知の仲である人物は、Xの表の顔と裏の顔について次のように説明する。

 「Xは“仕出し屋”といわれる存在。テレビや雑誌に出てくれるエキストラや素人さんを集める仕事をしていますが、これは表の顔。裏では、女衒まがいのことや、女の子を風俗業者に紹介することもやっています。裏で稼いだ大金を、テレビ制作会社や編集者の接待など表の仕事でガンガン使い、業界と太いパイプを築いたのです」

 芸能事務所関係者を名乗るXとも自然に知り合いになっていたマリカの元に、程なくXとXの知人を名乗る人物から「モデルかタレントに興味はあるか?」との連絡が舞い込んできた。マリカには十代の頃にステージモデルの経験があったが、芸能活動といえるほどではなく、一児の母である今、まさか芸能活動を始めようとは微塵も思っていなかった。Xの強引な勧誘が始まったのはそれからだ。

 「シングルで大変だろう、少なくとも今の3倍以上稼げると……今考えれば怪しい話ですが、生活にも疲れ、一人で子供を抱え将来どうすれば良いのかという不安もあり、Xの話に乗ってしまいました。ダメなら元の生活に戻ればいいと」

 数日後、契約書どころか“口約束”さえもないまま、Xに「宣材(宣伝写真)撮影」との名目で連れていかれたのは都内のハウススタジオ。そこにはなぜかムービー(動画)用のカメラが用意され、女性のメイク兼スタイリストの他に、見知らぬ男性が5人ほど待っていた。

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