山口組分裂カーチェイス、白昼堂々の射殺…実録やくざ映画ほうふつ「血の報復」不気味な予兆

 警察関係者によると、池田組は資金力が豊富とされる岡山県の有力団体。山口組分裂で池田組の組長は、井上邦雄・山健組組長らとともに離脱して神戸山口組の傘下に。現在、池田組組長は神戸山口組の舎弟頭の地位を占め、神戸山口組の中心組織ともされる。

 組織のナンバー2が白昼堂々、射殺されたのだ。6月5日になって、射殺事件に絡んで山口組系組員、山本英之容疑者(32)が岡山南署に1人で出頭し、殺人と銃刀法違反の疑いで逮捕されたが、これですんなり決着するのか。血で血を洗う抗争と報復の連鎖への懸念が高まり、市民が巻き込まれる最悪のケースも現実味を帯びる。

 「早く特定抗争指定暴力団に」

 暴力団情勢に詳しい垣添誠雄弁護士(兵庫県弁護士会)は神戸地裁の判決について「裁判所が事件を暴力団の分裂が原因だと認定し、市民への影響に言及した点で評価できる」と評価する。

 一方、事件は神戸山口組がまだ、暴力団対策法による指定暴力団になっておらず、抗争状態とも認定されていなかったころに起きたものだったことを課題に挙げ、「指定暴力団であれば、抗争時に組事務所の使用制限などが可能であり、今回の事件も抑止できたかもしれない」と指摘。「神戸山口組が指定されるまで約8カ月かかり、この間、多くの抗争事件が起きた。指定暴力団が分裂し、新しい暴力団ができた場合などには、即座に指定暴力団とし、すぐに組員の行動を規制して取り締まれるようにするなど法律の改正が必要だ」と訴える。

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