山口組分裂カーチェイス、白昼堂々の射殺…実録やくざ映画ほうふつ「血の報復」不気味な予兆

 その上で「後方からあおるなどの挑発行為に及んだ中、車同士が接触事故を起こして不穏な状況が生じ、その際に、自分の車に接近してきた者に対して催涙スプレーを噴射する暴行を加えた」とした。

 小林被告が罪に問われたのは、催涙スプレーを相手に吹き付けたという暴行罪。裁判長も「スプレーは護身用であり、噴射の方法も人体に影響を及ぼす危険性が高かったとまでは評価できない」と言及。だが、「巨大暴力団組織の分裂を背景として、白昼の公道でいわばけんか闘争の一端としてなされた。責任、非難を減ずる事情がないのはもちろん、社会的影響は軽視できない」と断罪した。

 「サミット休戦」後に…

 山口組分裂以降、全国各地で組事務所への車突入や発砲事件などが起きていたが、今年2月に入り件数が急増。今回のカーチェイス事件は、そうした中で起きていた。

 警察庁は事件から2日後の3月7日、両組織を「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は4月、神戸山口組を指定暴力団とした。

 これらが功を奏したのか。分裂以降に組事務所への車突入や発砲事件などは全国で70件以上発生していたが、神戸山口組が指定暴力団となってからは激減。4月の両団体の定例会では、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット、5月26~27日)が終わるまで抗争を控えるよう通達が出た、との話もあった。

 そんな中、岡山市南区豊成のマンション駐車場で5月31日、神戸山口組系池田組のナンバー2にあたる高木忠若頭(55)が何者かに拳銃で腹部などを数発撃たれ、死亡する事件が発生した。

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