山口組分裂カーチェイス、白昼堂々の射殺…実録やくざ映画ほうふつ「血の報復」不気味な予兆

 事件は、神戸山口組側の暴力団組員らが山口組側の組員の車を挑発した末、双方の衝突に発展したもの。車のドアを破壊するなどしたのは山口組側、催涙スプレーを噴射したのは神戸山口組側だった。

 まもなく県警は両団体の組員計22人を逮捕した。ほかにも関与した者がいるとみて捜査を続けているが、そのうち、車内から山口組系組員の男に催涙スプレーを噴射したとして、暴行罪で起訴された神戸山口組系組員、小林信一被告(50)の公判が5月、神戸地裁で開かれた。

 事務所を監視、車両を追尾

 傍聴人の手荷物検査や入念なボディーチェック、傍聴席の前には透明な防弾パネルが置かれていた。物々しい警備態勢の中で開かれた公判では、昨年8月の山口組分裂以降、水面下で繰り広げられた両団体の切り崩しや引き抜き工作が明らかになった。

 公判資料などによると、分裂以降、神戸市内に事務所を置く暴力団の大半が神戸山口組に所属していたが、うち岸本組は今年3月になっても山口組直系組織のままだった。

 神戸山口組の中心組織、山健組の傘下組幹部である小林被告は、同組幹部の北本肇被告(56)=同罪で公判中=らとともに、岸本組を神戸山口組側に引き込もうと、執拗(しつよう)な工作を行っていた。岸本組の事務所周辺を車両で走り回ったり、事務所周辺を監視したりしていたほか、事務所から出てくる組員が乗る車両を追尾し、無理やり割り込むなどの挑発行為を繰り返していた。

 これに対抗し、山口組側も岸本組に系列の組員を派遣して事務所に待機させるなどの策を講じていた。

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