東日本大震災 津波流出のランドセル処分「思い出返したかった」 宮城県名取・旧閖上小

 東日本大震災で被災した宮城県名取市の旧閖上小で4日、持ち主が見つからず、震災の数カ月後から市が校舎内で保管してきたランドセルや学生カバン、鍵盤ハーモニカなどの津波流出物、約3千点を処分する作業があった。

 がれきの中を捜索した自衛隊やボランティアが見つけたもので、市はこれまで定期的に返却会を開催。個別の閲覧希望者にも対応してきたが年々減り、本年度はこれまで2人だけ。旧閖上小は土地区画整理事業で近く解体される予定で、市は閲覧者の減少や新たな保管先の確保が難しいことから焼却処分を決めた。また約24万枚あった写真は全てデジタル化し、市内6カ所の仮設住宅の集会所で閲覧できるようにした。

 約2年間、保管業務に携わった市職員、小笠原博志さん(43)は「震災から5年近くたち、津波や泥をかぶったものは傷みが進んだ。思い出をご家族に返したかったが、残念です」と話した。

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