川崎中1殺害事件 2月2日に初公判「なぜ遼太はいないの…」悲しみ癒えぬ関係者

 川崎市川崎区の多摩川河川敷で昨年2月、市立中学1年、上村(うえむら)遼太さん=当時(13)が殺害された事件で、殺人などの罪に問われたリーダー格の少年(19)=同(18)=の裁判員裁判が2日、横浜地裁で始まる。人気者だった上村さんはなぜ命を奪われなければならなかったのか。凄惨(せいさん)な事件を止められなかったことを悔やむ関係者は、真相の解明を待ち望んでいる。

 起訴状などによると、事件は昨年2月20日午前2時ごろ発生。年上の少年3人に河川敷に連れてこられた上村さんは無理やり、川を泳がされた。3人は川から上がった上村さんの首をカッターナイフで何度も切りつけ、出血性ショックで死亡させたとしている。

 神奈川県警の調べに、リーダー格の少年は「(上村さんが)人気者でねたんでいた」と供述。起訴時には起訴内容を認めていたとされる。地裁は昨年7月以降、争点整理を行う「公判前整理」を行ったが、少年事件であることなどを考慮し、内容は明らかにされていない。

 審理は3日連続で行われ、4日に結審。判決日は未定だ。殺害の動機や事件までの経緯の解明に加え、裁判員が少年の家庭・生活環境など情状面をどうくみ取るのかもポイントになる。傷害致死罪に問われた少年2人の裁判は3月以降に行われる。

 一方、上村さんを知る子供たちの心の傷は癒えていない。同じ中学で同級生だった男子生徒(14)は「友達と遊んでいると、『なぜここに遼太はいないんだろう』って…」と声を詰まらせ、1年生の女子生徒(13)は「(事件の)話が出るとみんな黙っちゃう」とうつむく。

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