自腹でソープ接待の元課長 支払い済ませ、自分は居酒屋で待ち続けた日々

 【法廷から】

 ソープランドでの接待はいったい何の目的のためだったのか。接待を受けた被告は「友情からだ」と語り、接待をした別の被告は「会社のためだった」と主張した。JR貨物の発注工事をめぐる贈収賄事件で、JR会社法違反(収賄)罪に問われた同社元幹部男性(46)と、同法の贈賄罪に問われた電気設備会社「カナデン」元営業担当男性課長(47)の両被告の判決公判が8月6日に東京地裁(戸苅左近裁判官)で開かれ、いずれも有罪判決が言い渡された。公判では、立場が違えば思いが異なることが鮮明となった。(太田明広)

 ■ソープ店の会員を上司の名前で登録

 元幹部は、JR貨物が発注した照明設備の改修工事などで、カナデンが照明機器などを納入できるよう便宜を図った見返りとして、元課長からソープランドで7回にわたり、計約42万円相当の接待を受けたとして起訴された。

 JR貨物の役員や従業員はJR会社法という法律で、公務員と同じように賄賂を受け取ったりすることが禁じられている。

 「ストレスたまった。行かない?」。元課長の公判での証言によると、元幹部がこう持ちかけてくると、ソープ接待を要求する隠語だったという。元幹部は指定する店があるほど、ソープ接待にのめり込んでいた実態が明らかになった。

 今回起訴された7件の接待のほとんどは川崎市内の同じ店で、指名女性も同じだった。店への会員登録もして、当時の上司の名前を使っていた。「自分の名前が表に出るのが何となく嫌だった」と、元幹部は証言した。「上司の名前を使う許可は取っていたのか」と検察側から問われると、公判で唯一気恥ずかしさからか表情を崩し否定する場面もあった。

注目まとめ

    アクセスランキング

    もっと見る

    ピックアップ

      どう思う?

      「どう思う?」一覧