東海道新幹線放火 「電話で怒鳴る」「自室は段ボール箱いっぱい」自宅周辺で異様な行動

 走行中の新幹線で自らに火を放った男。周囲を巻き込むつもりだったのか、あるいは何らかの抗議行動だったのか-。捜査線上に浮上した71歳の男の東京都内の自宅周辺では、異様な行動が近隣住民らに目撃されていた。

 半年ほど前のことだ。深夜の静まりかえった杉並区の住宅街にガラスの割れる音が響いた。男の自宅は2階建てアパート1階の一室。近所の50代男性は翌朝に目撃した異様な光景を今でも鮮明に覚えている。

 「男の部屋の窓ガラスが割れていた。部屋の窓ガラスを割って室内に入ったようだ。室内は段ボール箱がいっぱいに詰まっていて、人が暮らすような感じじゃなかった」。男は1人暮らしとみられ、この男性は「妻が数回、男が電話の相手に怒鳴る声を聞いた」と話した。

 車両内に放火すると死者やけが人が出ることは想像がつく。新潟青陵大の碓井真史教授(社会心理学)は「無関係の他人を巻き込んで自死する『拡大自殺』を試みた可能性は否めない」と指摘。常磐大大学院の藤本哲也教授(犯罪学)は男が焼身自殺を選んだことについて「焼身自殺の背景には、特定の個人や社会に対する抗議の表明であることが多い」と話す。

 神奈川県警は現住建造物等放火容疑で男の自宅を家宅捜索して関係資料を押収するとともに、知人ら関係者から事情聴取して、新幹線の車内で焼身自殺を図った詳しい動機などを調べる。

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