パソコンに大量データ… ベールに包まれた中国の諜報活動解明へ:イザ!

2015.3.21 09:06

パソコンに大量データ… ベールに包まれた中国の諜報活動解明へ

 大阪府警に逮捕された中国人の男(62)が、中国諜報部門の「機関員(インテリジェンス・オフィサー)」である疑いが浮上した。世界各国で活発な情報収集活動を展開しているとされる中国。巧妙かつ大規模な手法は相手国に尻尾をつかませないことで知られ、中国のスパイの摘発は他の国に比べて格段に少ない。警察当局は男の捜査を通じ、諜報活動の暗部に迫りたい考えだ。

 中国は共産党、人民解放軍、官僚機構がそれぞれ複数の諜報機関を持っているとされる。男が関係しているとみられる人民解放軍総参謀部は4機関あるといい、軍事・科学技術を担当する「第2部」、通信の内容を解析する「第3部」、サイバー攻撃を担当する「第4部」、対外的な政治工作にあたる「総政治部連絡部」に分かれている。

 こうした中国の情報機関の活動実態はほとんど分かっていないが、専門家は「日本だけでも数千人が活動している」と推定する。

 平成24年に日本でスパイ活動を行った疑惑が持たれた在日中国大使館の1等書記官が、外国人登録法違反(虚偽申請)などの容疑で警視庁から書類送検された。しかし、日本にはスパイ防止法がないため、身柄を拘束して調べることができず、一時帰国した書記官は、再三の出頭要請に応じることはなかった。

 今回、府警が逮捕した男の関係先で押収された資料やパソコンには、大量のデータが残っていたという。捜査関係者はそれらを「宝の山」と呼んだ上で、こう続けた。

 「男の捜査の過程で、厚いベールに覆われてきた中国の機関員の実態が分かるかもしれない」

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