救助難航「誰か助けて」男児の体はまだ温かかった:イザ!

2014.8.20 12:55

救助難航「誰か助けて」男児の体はまだ温かかった

《広島土砂崩れ 「誰か助けて」男児の体はまだ温かかった…懸命の救助も難航》

 深緑の山々を切り裂くような土砂が、またたく間に集落をのみ込んだ。広島市で20日、18人が死亡、13人が行方不明になった集中豪雨による連続土砂災害。倒壊した家屋から閉じ込められた女性の声が聞こえ、息子が生き埋めになった母親は助けを求めて叫んだ。「誰か助けて」。懸命の救助活動が続くが、消防隊員が死亡する二次被害も出ており、作業は難航している。

 「バケツをひっくり返したような激しい雨だった」。安佐南区八木の主婦、細沢孝子さん(67)によると、雨は19日夕方から降り始め、次第に豪雨に。「ものすごい音の雷が鳴り、今まで経験したことのない豪雨だった」と声を震わせた。

 広島市災害対策本部や市消防局によると、20日午前3時20分ごろから、豪雨や土砂崩れに関連する119番が33件相次いだ。

 「土砂が入ってきた。生き埋めになっている」

 「2階まで浸水、流されそう」

 いずれも一刻を争う、そして悲痛な内容だ。

 「誰か助けてください」。2歳の男児が生き埋めになり、死亡した安佐南区山本の民家。向かいに住む40代の男性会社員は、男児の母親の叫び声を聞いたという。

 停電して真っ暗となった民家の土砂を、懐中電灯で照らしながら、無我夢中になって素手でかき分けた。埋まっている男児に触れたが、裏山から流入した竹や家具に邪魔されて助け出すことはできなかった。手の爪が剥がれた状態で「体はまだ温かかった」と悔しそうに話した。

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