広島土砂崩れ 「ドン」という音、避難しようとした直後に土砂が…:イザ!

2014.8.20 10:25

広島土砂崩れ 「ドン」という音、避難しようとした直後に土砂が…

 押し寄せた大量の土砂や樹木が集落を襲い、倒壊した家屋からは救出を求める女性の声が聞こえた。広島市の安佐南区、安佐北区で相次いで発生した土砂災害。20日午前9時までに、2歳男児を含む8人の死亡が確認され、13人が依然行方不明となっている。「無事でいて」。近隣住民らは、消防隊員らによる捜索・救出活動を祈るように見守った。

 20日未明の豪雨で裏山が崩れ、土砂が押し寄せた安佐南区山本地区の民家。4軒並びの1軒が被害に遭い、5人家族のうち、山に近い1階和室にいた子供2人が土砂の生き埋めになった。2人は消防隊に救出されたが、2歳男児は死亡が確認され、11歳の男児も心肺停止の状態で発見された。

 隣に住む自営業、村上正幸さん(35)は「ドン」という音を聞き、裏山の土砂が崩れ始めたことに気づいた。「避難しよう」。男児の民家に電話をかけ、自分たちは車で家を脱出。その直後、土砂崩れが襲った。

 「サッカーをやっていて、優しいお兄ちゃん。助かってほしい」小学4年の白数和子さん(9)は心配そうに話した。

 向かいに住む女性は、未明の豪雨について「特に午前2~3時ごろがすごかった。稲光が普通じゃなかった。ここに50年以上住んでいるが、こんなことは初めて。土砂崩れのときは地鳴りがして、地震かと思うくらいだった」と不安そうに振り返った。

 一方、77歳の女性が土石流に流されて死亡した安佐南区緑井では「倒壊した建物の中から女性の声がする」と通報があった。土砂は山の斜面から数百メートル離れた集落まで押し寄せ、直径数メートルの岩が横たわる。サイレンが鳴り響く中、消防隊員はスコップやチェーンソーを手に、胸まで泥に漬かりながら救助に当たった。

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