福島第1原発1号機の建屋カバー撤去できず 放射性物質の飛散対策不十分:イザ!

2014.7.28 11:49

福島第1原発1号機の建屋カバー撤去できず 放射性物質の飛散対策不十分

 東京電力福島第1原発事故の廃炉作業で、1号機のがれき撤去に向けた建屋カバーの解体工事が1カ月近く遅れている。3号機のがれき撤去の際に大量の放射性物質をまき散らしたことが判明し、飛散抑制対策が不十分であると政府が指摘しているためだ。福島県などは工事の影響を考えて放射性物質の監視装置を周囲に増設する方針を決定。ただ飛散抑止の抜本対策はないのが現状で、カバー撤去が進まないと廃炉工程全体への遅れにもつながる。

 水素爆発があった1号機の原子炉建屋最上階には、放射性物質に汚染されたがれきが積もっている。放射性物質の拡散を防ぐために平成23年10月、建屋カバーを建設したが、廃炉作業を進めるためにカバーを取り除くことが決まっていた。

 しかし昨年8月に行った3号機のがれき撤去作業で、放射性物質を含むちりやほこりが巻き上がり、福島県南相馬市ではコメから基準値以上の放射性物質が検出された。東電は今月23日、最大1兆1200億ベクレルの放射性セシウムが飛散したとの推定値を公表。当初、1号機のがれき撤去は今月初旬にも開始する予定だったが、原子力規制委員会は「飛散防止を十分にしなければ1号機の工事は着手できない」と指摘した。

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