期限切れ鶏肉 床落ち、腐った肉を混入…従業員に罪の意識なし:イザ!

2014.7.25 14:17

期限切れ鶏肉 床落ち、腐った肉を混入…従業員に罪の意識なし

 【上海=河崎真澄】中国の米系食品会社「上海福喜食品」が使用期限切れの鶏肉を納入していた事件。発覚したのは、上海の地元テレビ局の複数の記者が臨時従業員として3カ月近く同社の工場に潜入取材した結果だった。記者は携帯電話を使って工場内を動画撮影し、20日放送のニュース番組で不正ぶりを暴露した。

 「食べても死にはしないよ」。床に落ちた肉片を生産ラインに投げ込んだ従業員が振り返ってニヤリと笑う。潜入した記者が期限切れの肉の色が変だと指摘すると、別の従業員は「腐って変色しているだけだ」と答え、新しい肉に混ぜて使い始めた。古参の従業員の表情や動きからは衛生観念も食品安全も、罪の意識も消えうせていた。

 さらに常温の倉庫で他社製の“冷凍手羽先”を上海福喜食品と書かれた箱に無造作に移し替え、自社製と偽って輸出用などとして出荷するシーンもあった。

 この問題は同社を解雇された元従業員がテレビ局に工場内の不正を告発して取材が始まった。中国では企業の不正が内部告発され、メディアが報じるケースが多い。ネット上では、「テレビ局よりも先に監督当局が工場の不正をなぜ見抜けなかったのか」「工場と当局には利害関係でもあるのか」などと懸念を抱いた書き込みが相次いでいる。

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