土下座させ、頭踏みつけ…駅員へ「酔余の暴力」、今の時期が最も危ない:イザ!

2014.7.22 10:58

土下座させ、頭踏みつけ…駅員へ「酔余の暴力」、今の時期が最も危ない

■年齢も社会的地位も高いのに…

 日本民営鉄道協会がまとめた暴力行為の発生状況によれば、暴力をふるった加害者は意外なことに高齢だ。年代別では60代以上が23%(178件)と最多で、50代が20%(152件)と続く。

 職業もさまざま。大阪府内の駅で昨年7月に駅員を殴ったとして逮捕されたのは検察審査会の事務局長。24年2月には東京のJR国分寺駅で、外務省の首席事務官が酒に酔って駅員に暴行している。改札を通過する際に駅員から声をかけられたことに立腹し、駅員の胸ぐらをつかんだ大学教授もいる。いずれも酒に酔っていたのが共通項だ。

 駅構内などには《暴力は犯罪 こんなに増えています。鉄道係員への暴力行為。》と書かれた啓発ポスターが掲示されている。「お酒は理由にならない」と注意を呼びかけているが、「酔余の蛮行」を防ぐことはできないのか。

 新潟青陵大大学院の碓井真史(うすい・まふみ)教授(社会心理学)は「社会的地位のある人も、管理職の人もストレスがたまっている」と指摘する。

 注意しなければならないのは、リラックスしてついついお酒の量が増えてしまう週末だという。

 碓井教授は「自覚してストレス解消ができている人はいいが、週末に深酒したときに、心のブレーキが外れてしまう」と話す。

 飲み屋を出て、帰宅途中に出会うのは電車の乗務員や駅員というのは分かるのだが、だからといってなぜ、ストレスのはけ口が鉄道員に向いてしまうのか。碓井教授はこう分析する。

 「鉄道員は制服を着て、公共の安全を守る立場。だから『乗客の安全を守る立場としてその態度は何だ!』という姿勢に出やすい。今の時代、鉄道員もあまり高圧的には出られず、下手に出る。言い返してこないと分かっているから、ちょうど良い説教相手を見つけて、怒鳴ったり土下座させたりしてしまうのだろう」