命つないだ10円玉、「私が家族を引き裂いた。タエコは生きているか…」:イザ!

2014.6.8 09:26

命つないだ10円玉、「私が家族を引き裂いた。タエコは生きているか…」

 壮絶な被虐待体験を語り、暴力をふるう大人にアドバイスを送る島田妙子さん。180回に及ぶ講演活動の中で、命の恩人との予期せぬ再会があった。

 【虐待越えて タエコは訴える(2)恩人】

 壮絶な被虐待体験を赤裸々に語り、「虐待をしてしまう大人も助けたい」と全国を飛び回る、大阪の映像制作会社社長で兵庫県児童虐待等対応専門アドバイザーの島田妙子(42)。3年間で180回にもおよぶ講演では、恩人たちとの予期しない再会が一度ならずあった。

 《3人きょうだいの長兄がガラスの灰皿で父に殴られ、大けがをした翌日、妙子は家を出た。そして、何となく虐待を察知し「何かあったら電話しろよ」といって、十円玉10枚を渡してくれていた学年主任に思い切って連絡。通報を受けた担任の女性教師が両親を学校に呼びつけ、「虐待してるでしょ。言い訳は許しません」と叱責してくれた。中学2年の春だった》

 講演がマスコミや口コミで評判を呼び始めていた平成24年、妙子は、6年におよぶ虐待から助け出してくれたと27年ぶりに再会した。

 「救ってくれた先生のことがずっと気になっていました。連絡しようとすればできたのに、不義理してしまって」と妙子。一方、元担任教師は「(妙子の)親子の仲を引き裂いてしまった。あの子は生きているのだろうかと心配していたが、生きていてくれてよかった」と喜んだという。2人は正反対の心配を胸に、長い間、互いを気遣って生きていたのだった。

 虐待を受けていた最中、家に泊めてくれ「わたしを守ってくれた」同級生と再会するきっかけとなったのは、昨年8月の神戸での講演会。終了後に若い女性が話しかけてきた。「さっき話されていた同級生。わたしの母親です」

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