駅ホームの安全対策 「ハード」「ソフト」両面で取り組み:イザ!

2014.5.19 10:50

駅ホームの安全対策 「ハード」「ソフト」両面で取り組み

 視覚障害者にとって「欄干のない橋」とも形容される駅のホーム。転落など重大事故が起きるたび対策の必要性が指摘されながら、ホームドアをはじめとする「ハード面」の拡充は道半ばだ。こうした中、埼玉県内ではコスト面や、技術的な課題をアイデアで克服する実験が進んでいる。同時に、視覚障害者の立場に立った「ソフト面」を充実させる動きも広がりつつあるようだ。(川峯千尋)

■相次ぐ転落に危険訴え

 「視覚障害者の多くがホームからの転落事故を経験しています」

 JR大宮駅前で15日、県立特別支援学校塙保己一学園(川越市笠幡)の荒井宏昌校長(56)が駅利用者に呼びかけた。同校は過去に3人、ホームの転落事故で生徒らを亡くした。この日は関東甲信越にある18校の盲学校の校長らとともに、点字ブロックの重要性などを啓発した。

 高校時代に視力を失った同校教諭の中野亮介さん(46)は、ホームから転落した経験が3回もある。中学3年の時は、ひざを5針縫うけがを負った。「ホームドアがあれば精神的な負担が減り、行動範囲も広がる。健常者にとっても安全で、鉄道会社の信頼につながるのでは」。中野さんはこう期待を込める。

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