黒子のバスケ事件、被告が法廷で吐露した「負け組」の思い:イザ!

2014.5.6 20:46

黒子のバスケ事件、被告が法廷で吐露した「負け組」の思い

 昨年12月の逮捕時に「負けました」と容疑を認めた真意も明かされた。「この言葉のせいでゲーム感覚の愉快犯とする説が流れたが、断じて違う。自分の人生をギブアップしたという意味で言った」

 小学校に入学直後からいじめを受けたことがきっかけで、自殺を考え始めてから「今年で30年目」だったとし、「『黒子のバスケ』が、自分の人生の駄目さを自分に突き付けてくる存在だった」と述べた。

■送検時に浮かべた笑顔の真意は…

 渡辺被告は昨年12月、警視庁麹町署(千代田区)から送検される際に、満面の笑みを浮かべていた。初公判では「有名になれたことを喜んでいたわけではない」と当時を振り返り、「何かに罰されてきた自分が、とうとう統治権力によって罰されることになったかという笑いだった」と吐露した。

 犯行経緯や自殺願望についての読み上げは、さらに続いた。「被害総額がいくらになるか、想像も付かないが、年収は200万円を超えたことはなく、金銭的な責任は取れない」「刑務所での服役を終えて出所したら、できるだけ人に迷惑をかけない方法で自殺する」-。

 朗読が始まり15分が経過するころ、裁判長がまだ時間を要するか問いかけた。すると、渡辺被告はそれ以降を省略し、最後に叫んだ。

 「こんなクソみたいな人生、やってられないから、とっとと死なせろっ」

 検察側はこの後の冒頭陳述で「大学受験に失敗し、漫画の専門学校に通ったが、アニメクリエーターの希望もかなわず、好きなバスケットボールの漫画で人気を博していた藤巻さんを強くねたむようになった」と、犯行の動機を指摘した。

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