黒子のバスケ事件、被告が法廷で吐露した「負け組」の思い:イザ!

2014.5.6 20:46

黒子のバスケ事件、被告が法廷で吐露した「負け組」の思い

 渡辺博史被告は、起訴内容を全面的に認め、事件を「人生格差犯罪」と表現し、法廷を晴れ舞台と見立てたかのような雄弁さで、犯行の経緯を語った。

【法廷から】

 人気漫画「黒子のバスケ」をめぐり、関連イベントの中止を要求する文書を郵送するなど、平成24年秋から約1年にわたり社会を混乱に陥れた一連の脅迫事件。この事件で威力業務妨害罪に問われた渡辺博史被告(36)は、3月から東京地裁で始まった公判で起訴内容を全面的に認め、「負け組の底辺」が人気漫画家をねたんで起こした「人生格差犯罪」と表現。法廷を晴れ舞台と見立てたかのような雄弁さで、犯行の経緯を語った。

■劇場型犯罪の公判、満員の傍聴席

 「黒子のバスケ」は新設校のバスケットボール部の主人公が強豪校に挑む姿などを描く漫画。週刊少年ジャンプの人気連載で、盛んに催されている関連イベントが犯行の標的となった。

 4月30日に開かれた第2回公判。24年10月、東京都新宿区のイベント運営会社に脅迫文を送り、開催予定だった関連イベントを中止させたなどとして、威力業務妨害罪で追起訴された2事件の罪状認否が行われた。

 グレーのスエット上下で出廷した渡辺被告は、落ち着いた表情で証言台に足を進めた。裁判長から黙秘権を告知されると黙ってうなずき、「事実関係につきましては、間違いはございません。やっております」と滑らかな口調で追起訴の内容を認めた。自身の罪を認めながら、反省の言葉を述べないのは、3月13日の初公判と変わらなかった。

 事件の発端は24年10月。漫画の作者、藤巻忠俊氏の出身校である上智大学(東京都千代田区)の体育館2階で硫化水素入りの容器が見つかった。その後、関連イベントへの脅迫文の送付などが相次ぎ、25年10月には大手コンビニエンスストア本社にも脅迫する手紙が届いた。

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