福島第1「メルトダウン」分析へ 原子力機構、小型燃料棒の溶融実験:イザ!

2014.3.23 11:12

福島第1「メルトダウン」分析へ 原子力機構、小型燃料棒の溶融実験

 日本原子力研究開発機構は、東京電力福島第1原発事故で起きた炉心溶融(メルトダウン)を分析するため、小型の燃料棒を実際に溶融させる実験を28日から始める。事故時の炉心溶融は不明な点が多く、原子力機構は「得られたデータで、福島原発の炉内の状況を推定し、事故を検証する」と説明。福島の事故のような将来の過酷事故対策にも生かされる。(原子力取材班)

 実験は茨城県東海村にある原子炉安全性研究炉(NSRR)で非公開で実施される。原子炉内の安全性を研究するため昭和50年に運用開始したNSRRは、福島の事故以降運転を停止していたが、昨年12月に再開。実験では、試験用の小型燃料棒1本(長さ約30センチ、100グラム)をステンレス製のカプセル(長さ約1・2メートル)に入れて、核分裂を引き起こし過熱させる。

 来年度までに3、4回の試験的実験を行い、本格的実験は平成27年度から2年程度実施。溶融は千度以上の高温で起こるとみられるが、放射性物質の構成によってばらつきがあるため、実験で溶融時のデータを集積する。将来的には、カプセル内にカメラを入れてどのように燃料が溶け落ちるかも含め、固まった後の燃料の状況も詳しく調べる。

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