最高裁長官に寺田逸郎氏 初の親子2代で就任

 健康上の理由で任期途中の3月末に退官する竹崎博(ひろ)允(のぶ)最高裁長官(69)の後任の第18代長官に、法務省民事局長などを務めた寺田逸郎最高裁判事(66)が就任する人事が6日、固まった。両氏は同日、首相官邸を訪れた。

 寺田氏の父、治郎氏は第10代長官(昭和57~60年)。親子2代での長官就任は初めて。今後、政府の閣議決定を経て、天皇陛下の任命を受ける運びとなる。任期は平成30年1月まで。

 寺田氏は東大法学部卒。昭和49年判事補。裁判官出身だが法務省での勤務が長く、秘書課長、司法法制部長、民事局長などを歴任。さいたま地裁所長、広島高裁長官を経て平成22年12月に最高裁判事に就任した。

 肺がん治療薬「イレッサ」を使用し、死亡した患者の遺族らが輸入販売元に損害賠償を求めた訴訟の上告審や、熊本県水俣市の女性の遺族が水俣病認定の義務付けなどを求めた訴訟の上告審で裁判長を務めた。

 戸籍上の性別を変更した性同一性障害の男性と、第三者の精子でもうけた長男を「父子」と認めた決定では、補足意見で「血縁関係上の子を作ることができない男女に特例で結婚を認めた以上、血縁がないという理由で法律上の父子関係を否定することはない」との解釈を示した。

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