【衝撃事件の核心】遺族「生きたまま溶鉱炉に落としたい」…“鬼畜の所業”に死刑判決は下るか

 ■「内妻に見放されたくない」

 悪質なのは犯行態様だけではない。

 西口被告は16年に火災保険金目的で自宅に放火したとして、現住建造物等放火罪で実刑判決を受けて服役。23年7月に仮釈放が認められ、滋賀刑務所を出た。

 出所後は、学生時代からの知り合いである堺市内の内妻宅で同居。就職が仮釈放の条件だったが、働くことはなかった。にもかかわらず、同9月には内妻や保護観察官に「仕事を始めた。10月までには135万円を用意できる」と嘘をついた。

 「嘘がばれると、内妻に見放される上、仮釈放も取り消され、刑務所に戻るはめになる」。そう考えた西口被告は、10月上旬から堺市内の百貨店や商業施設を転々とし、裕福そうな人を物色。11月5日に高級車で1人買い物に来ていた田村さんを襲った。

 しかし、田村さんから奪った現金は、カードで引き出した分を含めても約35万円。西口被告は妻らに、「11月末までに180万円の金が入る」などと新たな嘘をついた。そして、嘘が発覚しないよう以前からの知り合いで、金持ちだと思っていた尾崎さんを殺害し、現金を奪った。

 裕福な高齢者や女性を狙った凶行。検察側によると、西口被告は放火事件の服役中、これらの大まかな犯罪計画を立てていたといい、論告では「本来なら反省を深めるべき期間であり、法律を守ろうとする気がまったく認められない」と指摘した。

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