東日本大震災3年 「復興」で何を目指すのか…福島・大熊町の行方:イザ!

2014.2.11 14:30

東日本大震災3年 「復興」で何を目指すのか…福島・大熊町の行方

 【東日本大震災3年】第1部 福島のいま(1) 

 東日本大震災の発生から11日で2年11カ月。被災者が直面している現実は何なのか。来月の3年の節目まで、被災地が抱える課題を連載で伝える。第1部は、原発事故で14万人が避難を続ける福島の今を追った。

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 東京ディズニーランド(千葉県浦安市)ほどの山里が、放射性物質に汚された町の息吹となるのか。

 東京電力福島第1原発があり、原発事故で戻る見通しの立たない「帰還困難区域」が人口の96%を占める福島県大熊町。先月公表した復興構想の中間報告は、町の南端で放射線量が比較的低い大川原(おおがわら)地区を「復興拠点」と位置づけた。

 「避難して以来、雑草が伸び放題だったが、除染でずいぶんきれいになった」

 大川原地区から避難し、会津若松市の仮設住宅で暮らす農機具修理販売業、井戸川一雄さん(60)は、仲間3人と地区内で防犯パトロールの車を走らせていた。

 地区の除染は3月末までの完了を目指し、急ピッチで進む。静かな山里に大型ダンプが行き交い、作業員700人ほどが従事する。周辺には除染で出た汚染土や草木を詰めた黒い袋が整然と仮置きされていた。

 先月中旬、仮設住宅に役場から復興構想のA4判の冊子が届いた。39年後の平成65(2053)年までを見据え、「町土復興」という耳新しい言葉が並ぶ。井戸川さん宅の近くは復興拠点として、新たな都市の建設がうたわれていた。

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