葛飾2歳女児変死 見過ごされた虐待の「兆候」…両親の元に戻った直後に悲劇:イザ!

2014.2.11 21:20

葛飾2歳女児変死 見過ごされた虐待の「兆候」…両親の元に戻った直後に悲劇

 親子が正常な関係を取り戻そうした矢先の悲劇だった。東京都葛飾区で1月30日、全身にあざがある坂本愛羅(あいら)ちゃん(2)が死亡した事件は、顔に死亡5日前にはなかったあざがあり、直前に強い暴行を受けた疑いが強まっている。生後すぐに祖父母に預けられ、死亡する約3週間前に両親の元に戻ったばかり。専門家は環境の変化による虐待の可能性を指摘するが、児童相談所や警視庁は「兆候はなかった」という。最悪の事態を回避できなかったのか。

 顔、胸、背中…。愛羅ちゃんのあざは全身くまなく、約40カ所に及んだ。死因は肝臓損傷による失血死で、肋骨(ろっこつ)が2本折れていたほか、顔にはできたばかりの唇の切り傷などが複数あった。自宅から押収されたエアガンなどで虐待されていた疑いもある。

 ■「マッサージで骨折」

 「2、3日前に娘が一人で公園の滑り台に登り、誤って落ちた」。昨年12月下旬に愛羅ちゃんの顔を平手打ちしたとして、暴行容疑で逮捕された父親の坂本雄容疑者(33)は愛羅ちゃんの死亡の経緯をこう説明しているという。

 ただ、警視庁が調べたところ、愛羅ちゃんの手足の長さでは一人で滑り台を登れないことが確認された。坂本容疑者は肋骨の骨折について「心臓マッサージをした」と説明したが、マッサージでは折れない部位だったことも分かった。

 坂本容疑者は逮捕容疑も否認を続けている。母親(26)も「しつけの範囲内」と、日常的な虐待を否定しているという。

 愛羅ちゃんは平成23年11月の誕生直後に経済的な困窮を理由に大田区内の祖父母宅に預けられたが、両親が25年7月に愛羅ちゃんの引き取りを希望。愛羅ちゃんを見守り対象にしていた品川児童相談所は、経済状況に改善が見られ、愛羅ちゃんが両親との同居を望んだため、同8月に同居を認めたという。

 祖父母宅に軸足を置きながら両親宅での同居期間を徐々に延ばし、今年1月7日以降は両親宅で過ごしていたとみられる。ただ、少なくとも両親宅に戻る直前には、親族の前で逮捕容疑の平手打ちがあった。タイミングは適切だったか。

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