六本木襲撃事件の潔白を主張する「関東連合」元リーダー

【法廷から】

 落ち度のない被害者が、店内に乱入してきた集団に次々と殴られて命を落とした-。昨年9月、東京・六本木のクラブ「フラワー」(閉店)で、暴走族「関東連合」(解散)元メンバーらが、人違いで藤本亮介さん=当時(31)=の頭や顔を金属バットなどで殴り、死亡させた事件。指示役として傷害致死罪などに問われた元リーダー、石元太一被告(32)は裁判員の前で“潔白”を主張した。公判では、実行犯らとの「共謀」の有無をめぐり、検察、弁護側の主張が真っ向から対立した。

■「凶器見ていないし、共謀も一切ない」

 12月9日、東京地裁で始まった裁判員裁判に現れた石元被告は、ノーネクタイのシャツ姿でスーツを着用。ジムを経営していたこともあり、胸板が厚くがっしりした体格だ。長い髪を後ろで束ね、法廷に入ると胸を張って傍聴席を見渡した。

 裁判長から起訴内容への認否を問われた石元被告は、はっきりとした声で事件との関わりを否定した。

 「私は、凶器の存在も知らなかったし、人を集めたり、指示を出して共謀したことは一切ありません。無罪を主張します」

 刑事事件をめぐって石元被告の名前が取り沙汰されたのはこれが初めてではない。平成22年11月、歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(36)が暴行され重傷を負った際、現場となった東京都港区の飲食店で同席。海老蔵さんに灰皿で酒を飲まされそうになるなどして、仲間が事件を起こすきっかけになったとされる。

 その後、事件や関東連合の実態などについて語った著書を出版。俳優デビューも発表した矢先、他人名義でマンションの賃貸借契約を結んだとして詐欺容疑で逮捕された。

 詐欺罪については有罪の部分判決が言い渡されており、今回の傷害致死罪と合わせて最終的な量刑が決まる。

 検察側は冒頭陳述で、暴走族の集合体である関東連合に所属していた石元被告らが共謀し、以前から対立関係にあった人物に暴行を加えようとし、人違いで金属バットで何回も殴りつけるなどして藤本さんを死亡させたと指摘。石元被告が、関東連合元メンバーの百井(ももい)茂被告(31)=1審で懲役15年、控訴中=ら後輩に命令を下す立場で、主導して犯行に向わせる重要な役割を果たしたとした。

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