性風俗がセーフティーネットに…“帰れない”家出少女たち

【助けて下さい-子供性被害の現場から】(中)

 「どうしたの? 住む場所もあるし、仲良くならない?」

 東京・歌舞伎町。居場所を失った家出少女たちが歩いていると、多くの男が声を掛けてくる。少女たちの寂しい心や経済的苦境に付け込み、性風俗の世界に誘うキャッチやスカウトマンと呼ばれる男たちだ。

言葉巧みに

 少女たちの心に付け入る巧みな話術。家出少女の実情を追うライターの鈴木大介さんは「風営法が風俗店で働くのを禁止する18歳未満であっても、『とりあえず俺の彼女になって、18歳になったら店で働いたらいいよ』と言葉巧みに誘ってくる」と打ち明ける。風俗店による「色管理」と呼ばれる少女の囲い込みだ。

 「試しに300円だけ持って、渋谷や新宿といった繁華街で翌日の昼まで過ごしてみてほしい。怖いし、不安でいっぱいになるところにいろんな人が声を掛けてくる。親元から逃げ出した少女が誘惑を排除するのが非常に困難なのが分かるはず」(鈴木さん)

 鈴木さんによると、少女に声掛けする者たちは、現金、仕事、携帯電話、住居など未成年が家出生活を続けるのに必要なインフラの提供を持ち出すケースが多い。福祉行政にとって、彼女たちは保護補導対象でしかなく、いやおうなく少女らはストリートでの声掛けに吸引されるという。

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