田村芽実、芽吹いた和のココロ アイドルからミュージカル女優へ、重なる本田美奈子.の背中

 グループを卒業後の2017年、舞台「minako-太陽になった歌姫-」で、主演の本田美奈子.役を演じたことはミュージカル女優転身への大きな節目となった。

 「亡くなったニュース見たときは幼稚園児でした。実はずっと好きで、役をいただいたときは、使命感のようなものがありました。プレッシャーもありましたが、お母さまに、『美奈子ちゃんにそっくり』と言っていただいて、ホッとしました」

 アイドル出身で、「ミス・サイゴン」などミュージカルで活躍した本田の背中を追う形に。

 「美奈子さんがどんなときも一緒に歌ってくれている、と思って歌っています。みなさんが、『人の悪口を絶対、言わない方だった』と。笑顔を大切にした愛くるしいお人柄に憧れます」

 今は女優と歌手、両方に軸足を置く。

 「自分の中では対極にあります。ミュージカルは、みんなで届けるもの。役や時代、協調性が求められます。歌の活動もスタッフさんがいて成り立つ仕事ですが、前に出る名前は自分しかいないので、孤独もあります。主体性を大切にしないと毎回、思います」

 4月にリリースされたファーストアルバム『無花果(いちじく)』の中に、阿久悠作詞、深田太郎作曲の“親子コンビ”による『闇夜だけこんばんわ』という曲がある。

 「阿久先生の歌は、歌っているといろいろな情景、においが浮かぶ。聞いていると、分かりやすくてストレートな歌詞なのですが、ひとつの言葉に2つの感情が乗せられていたりして、自由で不自由だなってって思います。どこに行っていいのか試されている。うーん、頭を抱えますね。失礼のないように歌わないと」

 終始、笑顔で冗舌なインタビュー。「30歳になったら?」と問うと、少し考え込んで答えた。

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