妻が明かす 闘病の西城秀樹さん 「引退」を口にしなかった

 ■繰り返した脳梗塞

 本当の1回目は13年秋、美紀さんが第1子の妊娠中だ。帰宅した秀樹さんが不調を訴え、病院で脳梗塞と診断され緊急入院した。

 マスコミには、たばこの吸いすぎによる二次性多血症と過労による脱水症状を起こして入院したと発表した。「元気で若々しい」という秀樹さんのイメージを守るためだ。美紀さんは、同書にこうつづる。

 《脳梗塞だった、ということになると、また入院したりしないかと、仕事をオファーしてくださる方は二の足を踏んでしまう(中略)当面の仕事にもご迷惑をかけているわけではないので『脳梗塞』とは発表しないと事務所で判断されました》

 退院後、これまでと変わらない生活ができたため、美紀さんも「定期検査をしてお薬を飲んでいれば大丈夫と思っていたんです」。しかし2回目の発症で、正しく発音ができなくなる「構音障害(こうおんしょうがい)」に。懸命のリハビリの末仕事に復帰したが、秀樹さんは血管がもろく、脳梗塞を繰り返した。

 23年12月の発症では、右半身にまひが残った。「2回目」と報道されたときだ。26年には、脳が萎縮し自律神経に障害が出る「多系統萎縮症」も発覚した。

 闘病の支えとなったのが家族の存在だ。3人の子供に恵まれ、足が悪くなってからも子供たちと公園で散歩したり、ショッピングモールに行ったり。「家族の前で弱音を吐くことはほとんどなかった。秀樹さんが前向きだったから、家族も明るくいられたのかな」

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