露名門バレエ団で日本人初主演 18歳の永久メイさん

 世界最高峰の露マリインスキー・バレエ(サンクトペテルブルク)で、今年4月に研修生ながら日本人として初主演を果たした。9日まで続く同団の来日公演にも参加し、「ドン・キホーテ」の主要キャラクターのキューピッド役などソロを表情豊かに踊り、喝采を浴びている。

 「現地で主演した『くるみ割り人形』は、本番の舞台のことは興奮し過ぎて覚えていません。物語に入り込み、ただただ楽しくて、達成感で終演後、涙が止まりませんでした」

 兵庫県宝塚市出身。メイの名は、日米ハーフの母が5月生まれの娘に「海外でも活躍できるように」との願いを込めた。3歳からバレエを始め、「踊ると自然と笑顔になる」という生まれながらの舞姫は、コンクールで才能を見いだされ、13歳でモナコの名門グレース王妃アカデミーに留学。

 「言葉が通じず、ホームシックで毎日泣きました。でも踊っている間だけは辛さを忘れられた」

 マリインスキー入団のチャンス到来は2015年、米国で受けたサマースクール。同団舞踊監督のレッスンを受け、「バレエが大好き!との気持ちが全身から出ている」とスカウトされたという。

 就労ビザの関係で、18歳を待って今年6月に正式入団。今後も主演をねらえる「セカンド・ソリスト」に抜擢(ばってき)され、大きな飛躍が期待されている。

 「夢のよう。ホームシックは続いていますが、バレエ漬けの毎日が幸せ」。故郷・兵庫でも公演して、家族や友人が駆けつけてくれた。「感激しました」。天使のような笑顔を見せた。

(飯塚友子)

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