直木賞作家の葉室麟さん死去 66歳…昨年、司馬遼太郎賞も

 時代小説「蜩ノ記」などで知られる直木賞作家の葉室麟(はむろ・りん)さんが23日、病気のため死去した。66歳。葬儀・告別式は近親者のみで行う。

 北九州市出身。西南学院大卒業後、地方紙記者などを経て、平成17年にデビュー作「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞。19年に「銀漢の賦」で松本清張賞、切腹を命じられた武士の覚悟を描く「蜩ノ記」で24年に直木賞を受けた。

 昨年、江戸時代の三大お家騒動の一つ「黒田騒動」をテーマにした「鬼神の如く 黒田叛臣伝」で司馬遼太郎賞に選ばれた。

 文芸評論家の清原康正さんの話「戦国もの、幕末ものだけでなく古代にまでジャンルを広げ、幅広く活躍していた。武士の生き方や『士道』、凜とした作品を描き続けた。今まさに脂の乗っている時だった。これからどういったジャンルに挑戦するのか、期待していた。非常に残念で、惜しまれる」

 作家の梶よう子さんの話「時代小説の世界を牽引していく作家の一人だった。文章は端的で分かりやすく、それでいて行間を読ませる。藤沢周平を受け継ぎつつ、葉室流を確立して、さらに高みに行かれる方だと思っていた。これから書きたかったこともたくさんあったでしょうし、同じ時代小説を書く者として、残念でたまらない」

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