映画「ゆれる」のロケ地、ほんとに揺れます 新潟・津南町の見倉橋

 【作品をゆく 甲信越静】

 2人兄弟が幼なじみの女性をめぐり、心を揺らす-。西川美和監督が原案と脚本も手がけ、平成18年に公開された映画「ゆれる」。物語の主な舞台は山梨県の設定で、大半のシーンは同県富士吉田市で撮影された。ただ、作品の重要な鍵となるつり橋のロケ地は、長野県栄村との県境にも近い新潟県南部の豪雪地、津南町だった。中津川渓谷にかかる見倉橋を、17年10月の撮影から12年後の夏に訪ねた。(新潟支局 市川雄二)

 つり橋だから当然だろうが、歩くたびに少し揺れる。木造で長さ48メートル、幅1・2メートル。体が左右に動くのを感じた瞬間、「ゆれる」の題名がシンクロした。下を見ながら歩いていると、足がすくんだ。入り口手前の看板に「ゆすらないでください」と注意書きがあるが、揺する気はさらさら起きない。重量制限は500キロだからびくともしないと分かっていても、ちょっと怖い。普通に歩き、六十数歩で渡りきった。

 作品を振り返ろう。売れっ子写真家の猛(たける)(オダギリジョーさん)は東京で気ままな生活を送っている。一方、実家の商売を継いだ兄の稔(香川照之さん)は誠実な人柄だが、独身で父親と2人暮らし。母の一周忌で帰郷した猛は、稔と、幼なじみの智恵子(真木よう子さん)と3人で近くの渓谷へ遊びに行く。

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