クラブの空き時間を利用した新スタイルの“映画館” 水戸の「CINEMA VOICE」インディーズの現在性を届けたい

 水戸市有数の歓楽街、大工町(だいくまち)は、日が暮れるに伴って、赤やピンクのネオン看板がちらりちらりとともり出す。ホステス募集としてドアに「ロシア、フィリピン、ルーマニア、日本」などと書かれた店が入っているビルの4階に上がると、お目当てのクラブ「VOICE」があった。女性がお酒でもてなすクラブではなく、音楽が鳴り響く中で踊るほうのクラブだ。

 「ここのオーナーから映画の上映をやってくれといわれて、何もわからないまま始めたという感じです。普通は、映画館をやりたい人が頑張ってやるわけですよね。場所を探したり、機材を入れたりして。俺の場合は、本当にやりたい人には申し訳ないくらい、最初から整っていました」と、クラブの空き時間を利用した新しいスタイルの映画館「CINEMA VOICE」を昨年2月にスタートさせた鈴木洋平さん(32)は恐縮する。

■勇気を出して来なくてはいけない映画館

 バースタンドでワンドリンク付きの入場料を払ってホールに入ると、ステージ奥に縦4メートル、横9・4メートルの巨大なスクリーンがどーんと構える。さすがはクラブだけに音響設備は申し分なく、爆音上映も可能。頭上にはスポットライトやミラーボールが下がり、客席は豪華なソファがゆったりと配されている。テーブルには灰皿が置いてあって、上映中も酒やたばこはOKだという。

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